【第8回】国際交流活動論①

〈言語も人種も地理も乗り越え、楽譜と楽器さえあればすぐ仲間や友達としての関係を結ぶことができる。国際交流のリテラシーとして、オーケストラにまさるものはない。〉

【第9回】国際交流活動論②

〈地球が球体であることが、私たち人間が互いにどのように結び付いていくべきなのかの、ヒントを与えてくれるような気がします。〉

【第10回】国際交流活動論③

〈仲間と共鳴したいという人間的音楽的なつながりによって、地球は優しく暖かい曲を交響させることでしょう。〉

【演奏篇①】すべては中学校の音楽室から始まった

〈どの街にも学校があり、教師と生徒がいる。あとは情熱さえあれば最初から純粋なオーケストラ編成でなくても、その途上それぞれの時点で最善の音楽をやれば、いつか道は開けるはずだ。〉

【演奏篇②】クラブのOBを集め、市民オーケストラ結成

〈クラブ活動から社会人の文化活動へといっても、現実にはそう簡単なものではありませんでした。人を集めること、集まった人々と別れないようにすること。結局私のオーケストラ活動とはそういうものでした。〉

【演奏篇③】ヴァイオリン神話への挑戦

〈豊橋交響楽団は信じられないほど恵まれた誕生をしました。周囲の人や豊橋という地域社会が、どこまでこのオーケストラに手をかけて育ててくれるか、それは私たち当事者の誇りと感謝の気持ちにかかっています。〉

【演奏篇⑤】青少年への情熱、JAOの活動展開

〈今まで青少年部門は付属的な存在でしたが、今回からは青少年としての自立意識をもちましょう。なぜなら、日本のアマチュアオーケストラの将来は、諸君の手に握られているのですから。〉

【演奏篇⑥】森下元康&豊橋交響楽団のサウンド

〈上手くなるための練習であることはもちろんだが、練習自体が“苦しい楽しさ”に彩られるにはどうすればよいか。厳しい注意を逆に心待ちして、いつでも明るい解釈のできるオーケストラ。それが達成されてこそ、一人前の市民オーケストラになるのです。〉

【演奏篇⑦】夢幻・典雅・情熱

〈“願い”では弱く、“祈り”でも物足りない、誰にも頼まれもしないこのような文化活動が豊橋の地に根付くのは、一体何度の冬を重ねなければならぬのだろう。〉

【跋文】いまなぜ森下元康なのか

〈文化というものは、それに志向して立ち向かっていくプロセスそのものが大切だということを、強く感じない訳にはいきません。〉