アジア・アマチュアオーケストラ・フォーラム 2026

〜オーケストラが人を育む、街を変える、そして世界が響きあう〜

  • 2026年8月21日(金)- Session 1
    心豊かな社会を創る、オーケストラの機能と社会性

    下谷 剛嗣

    Takeshi Shimoya

    公益社団法人日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)前理事長
    認定NPO法人世界アマチュアオーケストラ連盟(NPO-WFAO)理事長

    Profile

    下谷 剛嗣氏は、1980年に豊橋市立羽田中学校へ赴任し、オーケストラ部顧問として指導を開始して以来、40年以上にわたり青少年の音楽教育と地域のオーケストラ文化の発展に尽力しています。羽田中学校・牟呂中学校の両校で計10回の全国大会出場を果たし、1982年には豊橋交響楽団の指揮者に就任しました。1999年には豊橋ユースオーケストラを創設され、両楽団の主宰者として定期演奏会や巡回コンサートを重ねながら、地域の音楽文化を牽引しています。
    公益社団法人日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)では、早くから青少年オーケストラ委員会に所属し、1998年の日本青少年交響楽団ヨーロッパ公演を引率するなど、国際交流にも尽力しました。海外からの奏者・指導者の受け入れにも貢献し、国内外のネットワークを広げられました。2012年に副理事長、2017年に理事長に就任され、2023年までの間、青少年育成から国際交流まで幅広い領域で音楽文化の振興に寄与しました。
    現在は、豊橋交響楽団・豊橋ユースオーケストラの音楽監督、そして認定NPO法人世界アマチュアオーケストラ連盟(NPO-WFAO)理事長として、なおも幅広い活動を続けています。

    Profile Picture

    公益社団法人 日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)

    公益社団法人 日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)は、1972年に全国から豊橋市へ集まった23団体により設立されました。「音の泉の広がりを」を理念に掲げ、アマチュアオーケストラ活動を通じて地域社会への貢献と音楽文化の発展を目指し、半世紀にわたり活動を続けております。全国的な活動の広がりとともに加盟団体は増加し、1995年に社団法人として認可、2013年には公益社団法人として新たな歩みを進めました。

    JAOは、全国アマチュアオーケストラフェスティバル、トヨタ青少年オーケストラキャンプ(TYOC)、日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC)、トヨタコミュニティコンサート(TCC)など、多岐にわたる事業を展開し、青少年教育、地域貢献、生涯学習、国際交流の促進に取り組んでいます。加盟団体はジュニアからマスターズまで幅広く、2026年5月現在、131団体が加盟しています。

    また、国際的にも世界アマチュアオーケストラ連盟(WFAO)の設立に中心的役割を果たし、海外との交流を積極的に推進しております。日本のアマチュアオーケストラ文化を支える基盤として、地域と世界をつなぐ重要な役割を担っています。

  • 2026年8月21日(金)- Session 1
    心豊かな社会を創る、オーケストラの機能と社会性

    石渡 小夏

    Cao Xiaoxia

    上海城市交響楽団 音楽団長・マネージャー

    Profile

    石渡 小夏氏は上海を拠点に長年活動する日中両籍の音楽家です。著名指揮者・曹鵬氏の長女として音楽的伝統を受け継ぎながら、「音楽を通じて社会に温かさを届ける」ことを使命に、地域に根ざした公益活動を牽引しています。 中国初のアマチュア交響楽団である上海城市交響楽団の運営責任者として、芸術活動と社会貢献を両立させる独自のモデルを確立されました。特に、2008年に創設した自閉症児支援プロジェクト「Angel Music Salon」は、音楽を通じて子どもたちの心を開く革新的な取り組みとして高く評価されています。
    その功績により、2018年には上海市政府が外国人に授与する最高栄誉「白玉蘭記念賞」を受賞。舞台から地域、福祉まで、音楽を社会のために活かす活動を続けています。

    Profile Picture

    上海城市交響楽団(Shanghai City Symphony Orchestra / SCSO)

    上海城市交響楽団(Shanghai City Symphony Orchestra / SCSO)は、2005年に指揮者・曹鵬氏と娘の曹暁霞(石渡小夏)氏が創設した、中国本土初のアマチュア交響楽団です。学生オーケストラの指導に長年携わってきた曹鵬氏が、「卒業後も音楽を続けたい」という教え子たちの声に応えて創設されました。現在、医師・弁護士・企業人、そして多くの外国人市民が参加し、「音楽で社会に奉仕する」という理念のもと、地域に根ざした文化活動を続けています。

    創立当初は練習場も楽器もない状態から始まりましたが、音楽を愛する市民が集まり、半年後には慈善演奏会を開催。現在では、毎週の定期練習、公共ホールでの演奏、学校・高齢者施設・刑務所でのアウトリーチなど、年間200回を超える公益活動を展開しています。

    特に自閉症児支援プロジェクト「Angel Music Salon」は代表的な取り組みで、200名以上のボランティアが音楽を通じて子どもたちの成長を支援。子どもたちは演奏活動や「Love Classroom」「Love Coffee」などの社会参加プログラムを通じて大きく変化し、海外公演にも参加しています。

    また、市民・学生・青少年の三層で構成された教育システムにより、若い世代の育成にも力を注ぎ、国際交流公演も多数実施。2010年上海万博では、26か国1500名による「歓喜の歌」合同演奏を成功させました。

    音楽を通じて社会包摂と文化交流を推進するSCSOは、上海を代表する市民オーケストラとして地域と世界をつなぐ架け橋となっています。

  • 2026年8月21日(金)- Session 1
    心豊かな社会を創る、オーケストラの機能と社会性

    パク・ジョンフン

    JEONGHOON PARK

    金浦ユースオーケストラ団長
    ゴチョン教会の牧師 
    ゴチョン・アートホールの代表
    ゴゴチョン・アートホール・シニアカレッジ学長
    ゴチョン・アートホール・オーケストラスクール校長

    Profile

    パク・ジョンフン氏は、ゴチョン教会の牧師として39年間韓国・金浦市ゴチョン地域に暮らし、地域発展と芸術教育の推進に尽力してきました。現在はゴチョン・アートホールの代表を務め、地域文化の振興に深く関わっています。
    これまでに金浦市生涯教育委員会の委員を歴任し、現在は金浦市文化芸術委員会の委員としても活躍しています。これらの役職を通じて、地域の文化事業や生涯学習プログラムの発展に大きく貢献しています。
    また、ゴチョン・アートホール・シニアカレッジの学長、ゴチョン・アートホール・オーケストラスクールの校長として、クラシック音楽教育の普及、世代間交流の促進、市民の音楽を通じた学びの機会拡大に重要な役割を果たしています。若い音楽家の育成と、持続可能な芸術文化プログラムによる地域づくりに深い情熱を注いでいます。

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    金浦ユースオーケストラ

    金浦ユースオーケストラは、2001年、文化的インフラが乏しかった韓国・金浦市ゴチョン地域において、「地域の若者を価値ある人材へ育て、住民が遠方へ行かずとも芸術文化を享受できる場をつくる」という理念のもと設立されました。その歩みは、1998年にトラックの荷台を舞台にした小さな演奏活動から始まりました。

    創立以来、「信念と実力を備えた人材育成」「生涯にわたる芸術参加」「地域文化の中心としての役割」「世代を超えた音楽教育」「公教育への拡張」「国際交流の推進」を核に、現在では幼児から大学生、地域住民までを含む 486名・6部門を擁する総合オーケストラ教育機関へと発展しています。

    これまでに43回の定期演奏会を開催し、カーネギーホール公演、世界アマチュアオーケストラフェスティバル、台湾・日本との平和コンサート、米国西海岸ツアーなど、国際的な舞台でも積極的に活動してきました。地域では、学校訪問演奏や文化的支援が必要な子どもたちへのコンサート、市民合唱団との協働など、多様なアウトリーチ活動を継続しています。

    こうした取り組みは教育格差の解消や若者の人格形成に寄与し、卒業生が講師として戻る「教育の好循環」を生み出しました。現在は 13,000㎡規模の複合芸術センター の建設を進め、アジアの国際交流拠点としてさらなる発展を目指しています。

  • 2026年8月22日(土)- Session 2
    オーケストラ活動における青少年教育

    許 健華

    Hoi Kin Wa

    Macao Youth Symphony Orchestra(MYSO)協会の共同創設者・理事長

    Profile

    許健華(Hoi Kin Wa)氏は、澳門青年交響楽団協会(Macao Youth Symphony Orchestra AssociationーMYSO)の共同創設者・理事長として、長年にわたりマカオの青少年音楽教育とオーケストラ文化を牽引してきました。幼少期よりヴァイオリンを学び、1983年には澳門室楽団の創団メンバーとして活動を開始。文化局での行政運営や青年音楽コンクールの統括など、地域の芸術教育にも大きく貢献してきました。
    1996年のMYSO創設後は、欧州・米国・アジアなど30都市以上への国際巡演を率い、若い演奏家の育成と国際交流を積極的に推進しています。また、Macao Virtuosi主席、Macao Children’s Choir共同創設者、複数の学校オーケストラの創設者兼指揮者としても幅広く活動しています。
    2022年には政府の招聘によりMacao Orchestra Company, Limited の執行董事・総経理を務め、現在も董事会メンバーとして地域の音楽文化発展に寄与しています。

    Profile Picture

    澳門青年交響楽団協会(Macao Youth Symphony Orchestra Association)

    Macao Youth Symphony Orchestra Association(MYSO)は、1997年に創立されたマカオを代表する青少年オーケストラです。約300名の団員(5〜20歳)が所属し、著名音楽院やプロ奏者による指導のもと、質の高い音楽教育と演奏経験を提供しています。これまでに800回以上の演奏会を開催し、地域文化の重要な担い手となっています。
    主な活動には、澳門新年音楽会、澳門樂壇新一代、Anniversary Concert、そして毎夏に約30公演を世界遺産で行う「Macao YSO Music Festival」があります。クラシック音楽を市民の日常へ届ける取り組みとして高く評価されています。
    国際交流にも積極的で、ウィーン金色大ホール、ベルリン音楽堂、ワシントンD.C.ケネディセンターなど、世界30都市以上で巡演を行ってきました。団員たちは、マカオの東西文化の魅力を発信する若き文化大使として活躍しています。
    これまでに100名以上の卒団生が世界各地でプロの音楽家として活躍しており、教育的成果も大きく広がっています。今後はアジアの青年オーケストラとの連携をさらに深め、共同巡演や交流事業を通じて、広域的な音楽ネットワークの構築を目指しています。

  • 2026年8月22日(土)- Session 2
    オーケストラ活動における青少年教育

    張 思葳

    Soully Chang

    桃園市中壢青少年管弦楽団協会 理事長

    Profile

    張思葳(Soully Chang)氏は、台湾・中壢青少年管弦楽団(Jungli Youth Orchestra)の理事長として、青少年の音楽教育、オーケストラ運営、そして国際文化交流の推進に積極的に取り組んできました。
    理事長として、彼女は年間の定期演奏会、教育プログラム、国際交流事業を企画し、楽団の長期的な発展を牽引してきました。彼女のリーダーシップのもと、同団は日本、フランス、エストニア、スペイン、アラブ首長国連邦などの青少年オーケストラと協力関係を築き、若い演奏者が海外で演奏し、音楽を通じて異文化に触れる貴重な機会を提供しています。
    張氏は、青少年オーケストラの真の価値は、単なる音楽教育にとどまらないと考えています。合奏やチームワーク、舞台経験、国際交流を通じて、若者は責任感、協働、自信、リーダーシップ、多文化への敬意といった、生涯にわたり役立つ力を育むことができると信じています。
    2026 年のアジアアマチュアオーケストラフォーラムでは、台湾代表として登壇し、中壢青少年管弦楽団が取り組んできた青少年教育、才能育成、国際協働の経験を紹介するとともに、アジア各国の青年オーケストラとの連携強化と協働の可能性を広げていくことを期待しています。

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    中壢青少年管弦楽団(Jungli Youth Orchestra)

    中壢青少年管弦楽団(JYO)は、2010 年に台湾・桃園市で設立された青少年オーケストラで、約 100 名の小学生から大学生までが所属しています。学校外で継続的に音楽を学べる場を提供し、合奏訓練や定期演奏会、教育プログラムを通じて、演奏技術だけでなく責任感、協働、リーダーシップ、多文化理解といった人間的成長を重視しています。
    創立以来、日本、韓国、オーストラリア、エストニア、フランス、イタリア、スペイン、アラブ首長国連邦などで国際交流を行い、2026 年にはスペイン・ポンフェラダ青年オーケストラとの相互交流を実現しました。経験豊かな団員が若い団員を支える「世代間の継承」も大きな特色で、音楽を通じて協働や責任感を育む文化が根付いています。
    地域社会との連携も深く、公開演奏会を通じてクラシック音楽を広めています。今後はアジア各国の青年オーケストラとの協働をさらに進め、国境を越えた友情と理解を育むことを目指しています。

  • 2026年8月22日(土)- Session 2
    オーケストラ活動における青少年教育

    鈴木 良輔

    Ryosuke Suzuki

    豊橋ユースオーケストラ 団長・指揮者

    Profile

    鈴木良輔氏は、両親が豊橋交響楽団の団員であったことから、幼少期より同楽団の練習に同行し、小学2年時にはオペラ《蝶々夫人》に子役として出演するなど、早い段階から音楽に触れる環境で育ちました。この頃よりヴァイオリンを始め、豊橋市立羽田中学校入学後はオーケストラ部顧問・下谷剛嗣氏の勧誘を受けて入部し、本格的に音楽活動を展開しました。中学3年時には、創立と同時に豊橋ユースオーケストラへ入団しております。
    高校・大学時代には、JAO主催トヨタ青少年オーケストラキャンプに毎年参加し、運営委員会チーフ、副委員長を務めるなど、演奏のみならず組織運営にも携わりました。就職後は豊橋交響楽団に入団するとともに、豊橋ユースオーケストラの指導者として後進育成に尽力してきました。
    中学校教諭としては、2013年より豊橋市立羽田中学校オーケストラ部顧問を10年間務め、全国優勝となる文部科学大臣賞を5回受賞する成果を挙げました。現在は豊橋市立南稜中学校において吹奏楽部顧問を務め、県大会出場へ導くなど、学校音楽および青少年育成の分野で幅広く活動しています。
    ヴァイオリンを松本茂氏に師事。現在、南稜中学校教諭、同吹奏楽部顧問、豊橋ユースオーケストラ団長兼指揮者、豊橋交響楽団第2ヴァイオリン奏者、NPO-WFAO理事として活動しています。

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    豊橋ユースオーケストラ

    豊橋ユースオーケストラは、1999年に設立された青少年オーケストラで、東三河地域の中学生から大学生まで約100名が在籍しています。毎週日曜日の午前中に練習を行い、8月の定期演奏会や12月のクリスマスコンサートでは、クラシック音楽に加えアニメ音楽やJ-POPなど幅広い世代が楽しめるプログラムを演奏し、地域に音楽の魅力を届けています。

    活動理念は「音楽でつながり、音楽で可能性を広げる」。音楽を続けたい、もっと上達したいという子どもたちの思いに寄り添い、一人一人の成長を支える場づくりを大切にしています。団員は中学2年〜大学4年生で構成され、さらに弦楽器初心者コース約50名を設け、初めて楽器に触れる子どもたちが安心して学べる環境を整えています。

    指導は豊橋交響楽団団員や卒団生が担当し、基礎から丁寧に学べる体制を整備。第一線で活躍するプロ演奏家を招いた特別指導も行っています。今年度は部活動縮小の流れを受けて初心者コースを新設し、また吹奏楽部所属の団員増加を踏まえ「オーケストラと吹奏楽の融合」にも挑戦。大人数で合奏する楽しさを提供しながら、地域に新しい音楽表現を届けています。

  • 2026年8月23日(日)- Session 3
    地域とのコミュニケーション、オーケストラが街を変える

    Dr. エドナ・マルシル「ミチ」マルティネス

    Prof. Dr. Edna Marcil “Michi” Martinez

    U.P. Arco – The University of the Philippines String Orchestra 創設者/音楽監督・指揮者

    Profile

    エドナ・マルシル「ミチ」マルティネス教授は、フィリピン大学音楽学部でヴィオラ専攻の最初の卒業生として学位を取得し、音楽文学、音楽学修士、フィリピン研究(芸術文化)博士号を取得。弦楽・室内楽学科の元主任として、長年にわたりフィリピンの弦楽教育と若手育成に貢献してきました。
    幼少期にピアノを学び、7歳でヴァイオリン、12歳でヴィオラへ転向。フィリピンの主要オーケストラ(Philippine Youth Orchestra、Metro Manila Symphony Orchestra、Manila Chamber Orchestraなど)で演奏経験を積み、フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団の国際公演にも参加しました。 指揮者としては、UP音楽学部のReynaldo Paguio氏に師事し、Maestra Helen Quach、Harold Farbermann、Eduardo Navegaらの指導を受けています。
    1998年にU.P. Arcoを創設して以来、国内外の舞台で学生たちを導き、フィリピンの弦楽オーケストラ文化の発展に大きく寄与しています。音楽学者としてもフィリピン音楽・文化に関する研究を続け、教育・演奏・研究の三領域で活躍する音楽家です。

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    U.P. Arco – The University of the Philippines String Orchestra

    U.P. Arco–The University of the Philippines String Orchestraは、1998年にフィリピン大学音楽学部の学生オーケストラとして創設されたストリングオーケストラです。創設者であり音楽監督のエドナ・マルシル「ミチ」マルティネス教授の指導のもと、クラシックから現代作品まで幅広い弦楽オーケストラ作品を丁寧に研究・演奏し、フィリピンを代表する学生オーケストラの一つとして高い評価を得ています。 大学内での演奏活動に加え、フランスのFIMU、スロバキアのBratislava International Youth Music Festival、イタリアのMusic Festa Florenceなど、海外の音楽祭やコンクールにも参加し、ストリングオーケストラ部門で受賞するなど国際的にも活躍しています。
    また、U.P. Arcoは「音楽を通じて地域社会に貢献する」という理念のもと、台風ヨランダ被災者支援、マラウィ紛争被害の子どもたちのためのチャリティ公演、文化センターとの教育プログラム、COVID-19期の医療支援のためのオンライン演奏など、社会的活動にも積極的に取り組んできました。 近年は、子どもたちのためのコミュニティ・オーケストラ育成にも力を入れ、2024年に「Pilak Namumulaklak : MusiKaSabaysabay」プロジェクトを開始。地域に根ざした弦楽教育の拡充を目指し、フィリピン国内の新たなオーケストラ文化の芽を育てています。

  • 2026年8月23日(日)- Session 3
    地域とのコミュニケーション、オーケストラが街を変える

    加古川 成子

    Seiko Kakogawa

    Heart for You財団代表
    NPO法人シャイン・フォー・ユー理事長
    Salon hors du Temps代表
    ピアノ教師

    Profile

    加古川成子氏は熊本県出身。国立音楽大学を卒業後、東京でピアノとリトミックの教師を務めていました。1991年にはオーストリアに渡り、ウィーン音楽院教育音楽科に留学。1994年、結婚を機にタイ・バンコクへ移住し、現在まで長年にわたりタイで暮らしています.
    2004年より、親子で音楽に親しむことを目的としたコンサート「ふれあいトークコンサート」をバンコクで開催。2008~2011年には、同コンサートを泰国日本人会主催として企画に携わってきました。2013年には、自宅を開放し、音楽や文化を通じて人々が集い交流する場として「Salon hors du Temps(サロン・オ・デュ・タン)」をオープン。以来、ピアノの指導を続けるとともに、コンサートや文化交流、音楽を通じた社会貢献活動に取り組んでいます。
    こうした経験の中で、多くの方々に支えていただいたタイへの感謝と恩返しの気持ちを胸に、「音楽の力でタイの子どもたちの未来を応援したい」という思いを大切にしながら、音楽を通じて人と人、地域と地域をつなぐ活動に取り組んでいます。

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    Heart for You財団(タイ)特定非営利活動法人シャイン・フォー・ユー(日本)

    Heart for You財団(タイ)

    タイで長年暮らす中で、地域によって教育環境に大きな差があること、そして多くの子どもたちが音楽に触れる機会を持てずにいる現実を知りました。 楽器がない、授業がない、指導者がいない——その状況を前に、「音楽の力を届けたい」という思いが自然と芽生えました。

    その思いを形にするため、2021年にHeart for You財団を設立しました。 財団では、子どもたちが初めて楽器に触れ、音を奏でる喜びを知る瞬間を大切にしながら、学校や地域での音楽授業支援、楽器・ピアノの寄贈、日本とタイの音楽家・青少年交流などを行っています。 音楽を通じて自分を表現し、仲間とつながり、未来への希望を育む——そんな場を広げることを目指しています。

    特定非営利活動法人シャイン・フォー・ユー(日本)

    タイでの活動を日本からも支えたいという思いから、2023年に特定非営利活動法人シャイン・フォー・ユーを設立しました。 「音楽で世界に光を、あなたに輝きを」という理念のもと、国際交流や教育支援、文化活動の企画・運営を行い、日本とタイをつなぐ架け橋として活動しています。

    2023年、そして2025年には、タイのスラム街で育った若者たちによるイマヌエルオーケストラ日本公演の支援を行い、その実現に寄与いたしました。こうした活動を通じて、音楽が人々に光と希望をもたらす力を社会に広く伝える取り組みを続けております。

  • 2026年8月23日(日)- Session 3
    次世代メンバーによるトークセッション「そして22世紀への継承」

    石渡 丹爾

    中国(上海)

    「エンジェル知音サロン」自閉症支援プロジェクトの責任者
    上海曹鵬公益基金会 名誉副理事長

    Profile

    2016年より「エンジェル知音サロン」自閉症支援プロジェクトの責任者を務め、 「Love Coffee」「Love Classroom」など複数の自閉症者支援拠点を共同設立。2018年度「上海市優秀ボランティア」、2019年 Tatler「Gen.T Asia Top 100」に選出。 2020年には上海曹鵬公益基金会 名誉副理事長に就任し、児童の絵を用いたチャリティ商品「Love Coffee」を展開。 若者の公益参加を促す「Love Coffee Youth Public Welfare Innovation Competition」も創設した。

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    ラルフ ワルド タイラン

    フィリピン

    フィリピン大学音楽学部 助教授
    UP ARCO 音楽監督補佐

    Profile

    2004・2005・2008年にバンコクで開催された Southeast Asian Youth Orchestra に参加し、2006・2007年には Asian Youth Orchestra、2011年には福岡で開催された JAO Festival にも参加している。 Manila Symphony Orchestra のメンバーを務めた後、ABS-CBN フィルハーモニック・オーケストラのコンサートマスターとして活動した。現在はフィリピン大学音楽学部の助教授として勤務し、同大学ストリングオーケストラ UP ARCO の音楽監督補佐を務めている。また、Lozada Piano Trio のメンバーとして室内楽活動も行っている。

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    金 河恩

    韓国

    ソウル市民交響楽団(Seoul Civic Symphony) ヴァイオリン奏者

    Profile

    幼少期よりヴァイオリンを学び、仁川(インチョン)ユースオーケストラでは首席奏者、また教会所属オーケストラではコンサートマスターを務めている。 現在、ソウル市民交響楽団(Seoul Civic Symphony)に所属し、2ndヴァイオリンの首席として長年活動している。

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    張 廷鴻

    台湾

    桃園市中壢ユースオーケストラのアシスタント指揮者
    桃園市立承光シュタイナー学校オーケストラの指揮者・ヴァイオリン奏者

    Profile

    12歳よりヴァイオリンを始める。中学時代には学校オーケストラのコンサートマスターを務め、2009年・2010年にはTYOC日本青少年オーケストラキャンプに参加。国立台北教育大学音楽学部を卒業。JAOフェスティバルには2018年より参加。2019年には「悅聚 Chamber Music」を設立し、室内楽の普及にも取り組んでいる。

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    水谷 詠未奈

    日本

    豊橋交響楽団ヴァイオリン奏者

    Profile

    豊橋市立羽田中学校オーケストラ部にてヴァイオリンを始め、中学2年生より豊橋ユースオーケストラおよび豊橋交響楽団に所属。現在も、仕事と子育てを両立しながらオーケストラ活動を継続している。

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