「第37回トヨタ青少年オーケストラキャンプ」開催〈JAO主催事業〉

日本からのレポート

 2021年3月25日~28日、第37回トヨタ青少年オーケストラキャンプ(以下TYOC)が無事開催されました。
 今年は新型コロナウイルス流行の影響により、香川県に全員が集まって4日間を過ごすということは叶いませんでした。その代わりに、初めての試みとなるオンラインでの開閉会等の様々な企画、そして全国各地に地方ごとで練習ができるように設置されたサテライト会場で、講師の先生からの対面・オンラインレッスンが行われました。

 例年にはない形でのTYOC開催となったため、「参加者が、オンラインでも学びや気づきを得ることができるTYOCにするためにはどうすればよいだろう」ということを第一に考えて準備を進めてきました。そして運営委員で考えていく中で、受け身の姿勢で4日間を過ごすのではなく、自分から他の人と繋がろうとすること、自分から成長しようとすることを意識して4日間を過ごしてもらいたいと思い、香川大会のテーマを「CHAIN」に決めました。
 「CHAIN」というテーマには、鎖のように他の参加者と繋がり合ってTYOCを作り上げたいという想いと、C(Challenge:挑戦)・H(Harmony:新型コロナウイルスと音楽との調和)・A(Advancement:前進、成長)・I(Interaction:相互作用)・N(New world:新しい世界)の5つの言葉を意識して過ごしてほしいという想いを込めています。 
 実際に期間中の参加者の様子を見てみると、直接他の参加者と会えない中でも、初めて会う参加者や同じパートの子と積極的に交流する姿や、曲や練習方法について講師の先生に質問して自分の成長に繋げようとする姿がオンライン上で多く見られ、「CHAIN」に込められた想いを、自分なりの形で体現している様子が感じられました。

 また第37回TYOCでは、離れている参加者と直接会うことはできないが、何か繋がりを感じられる企画はできないか? そして、2021年という東日本大震災から10年の節目の年に、今一度想いを馳せようと考え、「花は咲く」企画を行いました。サテライトごとに集まった参加者で「花は咲く」を演奏し、その演奏の様子を一つの動画にまとめました。第37回TYOCの成果として、後日ホームページにアップされますので是非ご覧ください。

 今大会は、新型コロナウイルス流行下での開催となったため、昨年の第36回TYOCの時と同様に開催できないと言われてもおかしくない状況でした。しかし、「この状況の中でできる最大限のことはなにか?」ということを常に問いかけ、支えてくださった方がたくさんいらっしゃいました。支えてくださった全ての方に、心より感謝いたします。
 また、この状況下で開催された第37回TYOCを通して、今までみんなで演奏できることは当たり前だと思っていましたが、それは当たり前ではなく恵まれていることだと気づくことができました。

 第37回TYOCで感じた想いや気づきを参加者一同が忘れることなく、来年を迎えることができれば、きっと第38回TYOCはかけがえのない経験になると思います。
 まだどうなるかわからない世の中ですが、第38回TYOCをさらに成長した参加者の皆さんと一緒に迎えられることを願っています。

 第37回TYOC 運営委員長
 神村 千智