2009世界アマチュアオーケストラ連盟総会 ベルギーのアントワープ市で開会
2009年5月1日~3日
ベルギー/アントワープ市
2009のWFAO総会がさる5月1日~3日まで、アントワープ市にて開催された。この会には17カ国(アメリカ、ベネズエラ、スコットランド、イギリス、フィンランド、ノルウエー、ベルギー、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、イラク、シンガポール、台湾、日本のアマチュアオーケストラ活動の代表者32名が参加した。
WFAOは1991年に世界青少年オーケストラ協議会(WYOC)として発足、トヨタ青少年オーケストラキャンプを通じて各国との交流が始まった。1998年に社会人も含む組織として現在のWFAOが設立され、その運営事務局を2007年にNPOとして独立させた。
会議は基調提案に対しての質疑討論形式で、アマチュアオーケストラ運営にかかわる細部にわたって展開された。討議内容は次のようなものである。
1 アマチュアの概念と音楽に対する基本姿勢
2 オーケストラ活動に関する成長プロセスと活動指針
3 イラク青少年オーケストラ創立についての支援要請
4 南アフリカの子供たちに楽器を贈るためのポランティア活動
5 2010上海万博に関する情報
6 各国の現状と問題点
・ネールペルトのヨーロッパ青少年音楽祭の訪問
・ノートルダム大聖堂コンサート
・オンとワープ青少年オーケストラコンサート に招待された。
・アントワープ市庁舎表敬訪問
WFAO組織としては、今回神野信郎氏を名誉会長に推戴。森下元康氏を会長に、リチャード・チェスター氏(スコットランド)を新委員長に決定、副委員長は今後決定する。
今回の成功は広範囲の組織代表者や新たな指導者が集まったことや、参加者が十分自分の意見を述べる時間的な配慮があったこと、さらに活動の困難点についての共通性と多くのピントが得られたことであった。また開催地アントワープでのヴァン・ベーベレン氏を中心とした人々の献身的なホスピタリティによることがこの成功につながった。