上海万博「世紀のコンサート」ベートーヴェン第九『喜びの歌』上海万博会場に響く

7月17日
中国上海万博会場・総合芸術ホール

 7月17日、中国上海万博会場・総合芸術ホールで上海城市交響楽団主催・NPO法人WFAO協力による「世紀のコンサート」が開催されました。世界26カ国から約1300人の楽団、合唱メンバーの参加があり、日本からも約60名、参加しました。同コンサートは、今年の5月23日に亡くなったNPO法人WFAO前理事長森下元康氏が、2005年に名古屋で開催された「愛・地球博記念アマチュアオーケストラフェスティバル」の時に中国代表に提案したことがきっかけでした。
 上海市にはそれまで社会人のアマチュアオーケストラはありませんでしたが、このコンサートで指揮をされた曹鵬氏、曹小夏さんらのご努力で、2006年には上海城市交響楽団を設立。その後大きく発展され、見事な「世紀のコンサート」を実現されました。

 演奏に先だちましてNPO法人WFAOの神野信郎会長よりコンサート実現の功績に感謝して曹鵬氏と曹小夏さん感謝状とトロフィーが贈られました。

主な演奏曲目は

行進曲「威風堂々」第1番(エルガー)
アレックス・ベベーレン氏指揮

組曲「惑星」から「金星」「木星」(ホルスト)
山路譲氏指揮

「百鳥朝鳳」」(中国民謡 編曲:曹鵬&龔国泰)
曹鵬氏指揮

交響曲第9番ニ短調「合唱付き」から第四楽章(ベートーヴェン)
曹鵬氏指揮

ソリスト
ソプラノ 北畑明子(日本)
アルト  Lauren Easton(オーストラリア)
テナー  Melvinl Tan(シンガポール)
バリトン 井上雅人(日本) 

演奏曲目や練習予定等が途中で変更となり、参加者の皆様には多々ご迷惑をおかけいたしましたが、皆様のご協力のおかげで、オーケストラ活動を通して、中国とはじめての国際交流ができ、大変有意義なフェスティバルになりました。もう少し他の国との方との交流の時間、機会が持てるとよかったのですが、今後、この上海万博を機にアジアとの交流を深めていく予定でおります。
音楽は世界共通語、特にオーケストラは多数の人間の共同芸術活動が「楽譜」を通じてできるという素晴らしい利点があります。今後ともこのような企画にご参加お願いいたします。