第1回アジアオーケストラフェスティバル(第39回全国アマチュアオーケストラフェスティバル)福岡大会

平成23年8月18日(木)〜21日(日)
福岡

平成23年8月18日(木)から21日(日)にかけまして、第1回アジアオーケストラフェスティバル(第39回全国アマチュアオーケストラフェスティバル)が、福岡で開催されました。日本全国各地から社会人約300名、青少年約80名の参加がありましたが、アジア地域から、約120名(内、青少年約40名)の参加があり、大規模なフェスティバルとなりました。特に、アジア各地域のオーケストラの代表者や指導者にご参加いただき、フェスティバルコンサートのみでなくNPO WFAO福岡会議やWFAOアジア会議を開催し、アジアのアマチュアオーケストラの現況や今後のアジアの交流について活発な議論がされ、とても有意義な4日間でした。

演奏曲目

ハチャトリアン:組曲「仮面舞踏会」
指揮:現田 茂夫
管弦楽:フェスティバル青少年オーケストラ

ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」1911年版
指揮:井崎 正浩
コンサートマスター:八尋 祐子
管弦楽:フェスティバル社会人オーケストラA

マーラー:「大地の歌」
指揮:森口 真司
コンサートマスター:三浦 章宏
アルト:愛甲 久美
テノール:行天 祥晃
管弦楽:フェスティバル社会人オーケストラB

 NPO WFAO福岡会議におきましては、これまであまり結びつきのない国からの情報もあり、アジアのオーケストラの連帯の輪が広がりました。特に、17歳で自ら設立資金の寄付金を集めイラクの青少年オーケストラを創立し、インターネットで団員を募集して演奏会を開いたイラク代表ズハールさん(現在20歳)の話や、団員はアマチュアであるため出勤前の7時からオーケストラの練習をし、来年50周年を迎えるというインドのオーケストラの代表フレッディーさんの話など、興味深い話も多くありました。 アジア地域において、最近は経済的発展のみでなく、アマチュアオーケストラの発展は、目ざましいものがあることもよくわかりました。韓国、台湾においても数多くのアマチュアオーケストラがあります。シンガポールには、歴史のある国立のユースオーケストラがありますし、昨年、上海万博でのコンサートを開催した上海市においても、学生交響楽団が設立されました。フィリピンにも大学が発祥となるオーケストラと、地元密着室内楽グループがあるそうです。 各国の活動状況の発表の後、今後この連帯の輪をますます広げ、深めるための話し合いがされ、「アジアオーケストラフェスティバル準備委員会」を発足するとともに、「第2回アジアオーケストラフェスティバル」を韓国の地で開催されることが決定されました。今回、韓国からはオブザーバーも含めて、50名ほどの参加がありました。


NPO WFAO福岡会議参加者


ベルギー: べべーレン
上海: シュシン、ワンウエイ
インド: フレッディー
イラク: ズハール
韓国: パクチョンハン、リュウ、パク、ウオッタ
フィリピン: マルチネス
シンガポール: カン
台湾: 張、山路、張
日本: 足木、コロン、平松、鈴木、森下、須藤、伊藤、下谷、小野田、石橋、森

 WFAOアジア会議では、NPO WFAO神野会長、WFAO委員ヨーロッパ代表べべーレンさんの挨拶に続き、NPO WFAOの活動実績の報告、フェスティバル参加国のオーケストラの活動状況、青少年の海外交流の様子等が、大型スクリーンを使ってプレゼンテーションされました。韓国の代表者から「日本から韓国への聖火リレーが出来れば良いかと思います。」という発表もありました。そして、NPO WFAO福岡会議およびWFAOアジア会議の総括として、共同メッセージが日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語で発表されました。高円宮妃殿下や文化庁長長官にご臨席を賜り、最後にご高評として暖かい励ましのお言葉を頂戴することもできました。

 海外参加者には、日本文化も味わっていただこうという趣旨で、19日の午前中、大宰府天満宮にバスで観光しました。天気にも恵まれ、大好評でした。
またレセプションでは海外からのメンバーが「上を向いて歩こう」を日本語でステージの上で歌い大変盛り上がりました。

 青少年は、フェスティバル参加者の約3分の1が海外参加者であったため、練習では国籍の違う参加者同士が並んで座る場面も多く、言語の壁に悩みながらも、音楽をきっかけにコミュニケーションをとっている様子がうかがえました。
 交流会では、ズハールさんよりイラク国内でのオーケストラ創設のお話をしていただき、見知らぬ場所にあるオーケストラのことを考えたり、「けん玉」や「折り紙」などの日本の伝統的なおもちゃ遊びに一緒に挑戦しながら、交流を深めました。
 ユースオーケストラの演奏も素晴らしく、アジアの青少年の音楽的レベルの高さに驚かされましたが、言語も人種も乗り越え、一体化して演奏したり、交流会をしている青少年の姿は、見ているものに感動をあたえてくれました。


 フェスティバルコンサートは、難曲で有名な曲を、2日間しかない練習時間の中、熱のこもった見事な演奏を披露してくれました。「音楽は、世界共通語」オーケストラは、国籍、人種、習慣等が違っても、世界中の人々が共通体験を分かち合うことができる素晴らしいものであることを、再認識することができました。
 アジアの方々から帰国後、「素晴らしいアジアフェスティバルで感激した、日本へまた来たい。」というメールを多くいただきました。来年日本の静岡で開催される「世界アマチュアオーケストラフェスティバル」や韓国で開催予定の「第2回アジアオーケストラフェスティバル」の参加に、既に胸をときめかしている青少年もいると聞きます。
 海外参加者の皆さんが短い期間でしたが、福岡での滞在を十分堪能され、アジアフェスティバルへの参加を心から喜んでくださったことがわかりますと、NPO WFAOのスタッフとして、ボランティアで準備は大変でしたが、とてもよい経験ができて充実した時間を過ごすことができたことに感謝いたします。

WFAOアジア会議共同宣言

於:2011年8月20日 福岡

1.アジアに開かれた国際都市福岡において、アジア全域を視野に入れた「第1回アジアオーケストラフェスティバル~アジアが福岡で一つになった~」の開催にあたり、ご尽力いただきました関係者並びにホストオーケストラである福岡市民オーケストラの皆様に深く感謝申し上げます。


2.新アジア時代に向け、各国事情の確認と活発な意見交換を行い、それぞれの国が個性的な取り組みをしていることを知り、互いに触発されました。そしてアジアにおける国際交流の新たなステップを踏み出すことができました。



3.今後発展するアジアの位置づけと人類愛や世界平和に寄与する音楽交流の意義を確認し、これから先、アジアオーケストラフェスティバルの継続開催に向けて努力することを決議しました。



4.上記の目的を達成し、アジア地域の連帯の輪をさらに広げ、深めるための新たなネットワーク作りの第一歩として、「アジアオーケストラフェスティバル準備委員会」を設立しました。





1. We wish to thank the Fukuoka Citizens Orchestra for organizing the First Asian Amateur Orchestra Festival in Fukuoka. The festival was organized to widen our horizon and actions throughout the Asian region.


2. As we are headed towards a new Asian era, we heard the presentations of the representatives of the different countries and gathered valuable information regarding the amateur orchestras activities in each country. That information will help us deepen our mutual understanding and cultural exchanges.
 


3. As Asia is becoming more important on the world scene, this Festival will help us love each other’s cultures and hopefully contribute to world peace. We declare our determination to continue to organize such festivals in the future.


4. According to this declaration, we express our desire to tighten the network between Asian countries and we consider this festival an important step forward. We have also decided to form and establish the “Asian Festival Organizing Committee” in order to promote future festivals