ノルウェー⻘少年交響楽団に参加して

2018年6月22日~7月1日
ノルウェー/ポルスグルン

(公社)日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)の国際交流活動の窓口である認定NPO法人世界アマチュアオーケストラ連盟(NPO-WFAO)は、2013年にノルウェイユースオーケストラ協会(UNOF)と提携し、毎年JAO及びUNOFが開催するそれぞれの青少年のオーケストラキャンプに参加者を派遣しあう交流活動を、2015年より継続しております。
 以下、2018年6月22日~7月1日まで、ノルウェーで開催された青少年オーケストラキャンプへの参加者レポートを掲載します。

「ノルウェー⻘少年交響楽団に参加して」

 私は6/22~7/1 までノルウェーのポルスグルンで開催されていました、North ungdomssymfoniorkester(以下 NUSO)に参加しました。以下開催レポートを記します。
 私はNUSOに参加するにあたって、不安と緊張でいっぱいでした。なぜなら日本のコミュニティを離れてオーケストラに参加することが初めてであったからです。
 ノルウェーに到着し、キャンプの初日を迎えました。全体合奏が行われましたが、最初私は練習について行くことができませんでした。それは練習がノルウェー語で行われていたためです。しかし周りの助けや通訳もあり、次第に理解できるようになりました。本当に周りのNUSOのメンバーには感謝しています。
 また今回のキャンプを通じて、ノルウェーの音楽の持つ力を感じました。みんなひたむきに音楽に向き合う姿が印象的でした。そしてNUSOでは毎日のようにイベントが行われ、参加者同士が交流する時間が設けられました。海にいって泳いだり、映画をみんなで観たりと良い雰囲気で過ごすことができました。またアンサンブル大会もあり、みんなで楽しく音楽を奏でました。私は日本の曲を弾いたのですが、非常に好評でした。
 そして参加者は仲良くなり、キャンプの雰囲気や練習の質が向上するのが手に取るように実感しました。また参加者同士で、音楽についてどう思うか語り合ったり、将来の夢を語り合ったり、非常に濃い時間を過ごすことができました。
 こうして開催されたNUSOはオーケストラとしても、個人としても順風満帆なまま本番当日を迎えました。本番は二日間、2都市で行われました。みんなでこことばかりに集中し、熱のこもった演奏会が続きました。全てを出し切り、お客さんからは大歓声が起こりました。参加者たちはお互いを称え合い、過ごした時の素晴らしさ、名残惜しさを分かちあいました。国や言語の壁を超えて音楽で一つになった瞬間でした。私はこの時の感動を忘れることはありません。
 これからも音楽による日本とノルウェーの交流が深まってほしいと強く感じております。また自分自身もここで得た知識や感動を原動力に、日本や世界の音楽の発展のために尽力できればと思います。そしてこれからも多くの人がNUSOに参加して多くの学びを得てほしいと思います。現地でしか得ることができない空気や体験があるためです。そして自分の地元などにそこで得た体験を広めてほしいと思います。
 最後に今回ご支援くださいました、認定NPO法人世界アマチュアオーケストラ連盟、及びノルウェーユース協会には深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。